月の光を受け、青白く輝きそれはとても神秘的でした。
「絵本で見たペガサスみたいだ」
男の子はそう呟くと深い眠りにつきました。


夜が明け、森の中に小鳥のさえずりが溢れていました。
夜とはまったく違う森の雰囲気にシオン姫は少し驚きながら、男の子を白馬に乗せると、自分はまだ眠っている妹を抱き白馬に乗り込みました。

「すごい!まるで風みたい!」
目を覚ました少女は白馬のたてがみをやさしくなでながら言いました。白馬はさらにスピードを上げ、一気に小さな泉を飛び越えました。

「町だ!東側の港だ!」


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