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「ところが先生は港町にある病院にはいませんでした。僕たちが出発する前に先生宛に出した手紙が、台風の為に着くのが遅れてしまったので、先生は僕たちが来る事を知らずに、この森を越えた東側の港町まで往診に行ってしまったのです」
「父さんは一生懸命看病してたけれど、母さんの具合はどんどん悪くなってきて…一刻も早く診てもらいたくて、僕は父さんに手紙を残し、東側の港町まで先生を呼びに行こうと思ったのです」
「街をぬけて森の中を歩いている時に、
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宿屋に留守番してるはずの小さな妹が僕の後を歩いていたんです…。急に怖くなって、思わず出ていく僕の後を追いかけてきたんです」 |
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