「羊飼いの僕が言うのもおかしな話だけど、まったく羊飼いって仕事は良い仕事だと思うよ。なんていったって、こうして空にぽっかり浮かんだ雲が、ゆっくり流れて行くのを見たりしながらさ、自分が草原の中に溶け込んでしまうような、とっても不思議な、素敵な気持ちになれるんだ!」

シオン姫は羊飼いと一緒に寝転んで空を見つめていました。
〈空ってこんなに青くて透き通っていたかしら?草原に流れる風が、こんなにも優しく私を抱きしめてくれる…〉


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