「たしかにサン国王は、そのような宝のものには興味がないと言うのは有名な話だ」 シオン姫は国王にこう言いました。「だからむずかしいのです。サン国王様が喜んで下さり、ルーマー王子がびっくりするようなものでなければ、意味がないわ」
しばらく考え込んでいたラメール国王は、にっこり微笑むとシオン姫にこう言いました。「豪華なドレスより、一頭の馬が今のお前には必要なのだね」そういうと中庭を指さしてこう言いました。 「あの白い馬に乗って行きなさい。あれはとても頭のいい馬だ。きっとお前の役にたつであろう」
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