「父上、帰ってきた後で詳しくお話しますよ。お誕生日おめでとうございます!」そう言うと、風のように中庭を走り抜けて行ってしまいました。

あっという間の出来事に、広間に残された人たちは皆ぼんやりしていました。サン国王もびっくりしていましたが、大きな声で笑いながら言いました。
「さあ、今日はパーティです。大いに楽しんでいって下さい!」
サン国王がそう言うと、音楽隊が演奏を始めました。広間は明るい音楽と、楽しそうなの笑顔で溢れていました。


「この国で一番美しいものはここにあるのだ」
サン国王はそう呟くと、王妃の手を取って陽気にワルツを踊りだしました。

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