シオン姫は大きな葉っぱの上にビスケットやチョコレートを並べました。
シオン姫は、次々とかばんから食べ物を出してきました。お城を出るときレイク夫人が持たせてくれたベーコンをたき火であぶりました。あたりにはベーコンの焦げる良い匂いが広がりました。
「さあどうぞ」
そう言ってよく焼けたベーコンを兄妹に差し出しました。

男の子はちょっと考えていましたが、ベーコンを受け取ると妹に渡しました。


「このパンにはさんで食べると美味しいよ」シオン姫は、今朝焼き立てのパンをかばんに詰め込んだことを思い出して、いそいでふたりにひとつずつ渡しました。
三人ともとてもお腹が空いていたので、夢中で食べました。
それにしても、焼き立てのベーコンをはさんだだけのパンが、こんなにも美味しかったなんて!

それから三人はレイク夫人特製のぶどう水を飲み、デザートにチョコレートを食べました。


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