どれくらいの時間が経ったのでしょう、辺りはすっかり暗くなっていました。

シオン姫は立ち上がり、白馬に飛び乗って言いました。
「森を抜けて東の方の港町まで行きましょう!」
それを聞くと、白馬は東の方に向かって走りだしました。

森に入ると木々の差し出す枝によって月明かりがさえぎられ、金色に光るフクロウたちの瞳を、木々の中に浮かび上がらせていました。


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