「こんにちは!」羊飼いがシオン姫を見て言いました。
「こんにちは。あの…、ちょっと聞いてもいいかしら?」
シオン姫は白馬から飛び降りて羊飼いにいいました。
「なんだい?」
「この国でいちばん美しいものを探しているのだけれど…なにか思い当たるものはありますか?」
シオン姫は、ゆっくりと草の上に腰を下ろしました。
羊飼いはしばらく考えて込んで、目を細めながら言いました。

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