「取りあえず草原の方に行ってみましょうか!」
白馬の足取りは軽く、風のように森を抜けてあっという間に草原の入口まで来ました。目前に広がる草原は、さらさらと音を立て、まるで緑色の海原のようでした。
シオン姫は、思わず寝転びたくなる衝動を抑えながら、どんどん草原を進んで行きました。
すると、白い雲のようなたくさんの羊とそれを見守る羊飼いが見えました。羊飼いの横には真っ白な犬がちょこんと座っています。

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